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お金をかけずにGeforce 750Tiでhp Pavilionのグラフィックで機能強化

 2013年に発売されたhp Pavilion Slimline400-320jpは、第4世代Core i7 4770を搭載していてCPU性能はそれほど悪くありません。ただ、CPU内臓GPU(Intel HD Graphics 4600)だと、軽い3Dゲームをするのがやっとな貧弱なグラフィック性能です。PCを新規で購入すると思えば、グラフィックボードを増設すれば格安でPCの性能UPできます。
 hp Pavilion Slimline400-320jpはスリムパソコンで、取り付けられるグラフィックボードがロープロファイルで外部電源なしでPCの電源容量の制約があります。今回、数少ない選択肢の中からヤフオク!で落札した玄人志向 GALAXY GF-GTX750Ti-LE2GHDを取り付けました。
POINT

  • グラフィックカードの増設で格安でグラフィック性能向上
  • グラフィックカードはロープロファイルで外部電源なし
  • スリムPCに収まるサイズのグラフィックカード
  • PCの電源容量は最大270W

 グラフィックボード選定

 ロープロファイルのグラフィックボードは選択肢が狭く、NVIDIA製GPU Geforce1650、Geforce1050、Geforce1030、Geforce710を搭載したカードが主流になります。

パソコンの電源容量

 パソコンに搭載されている電源ユニットは、供給できる電力が決まっています。スリムケースパソコンでは、後付けで拡張の余地が少ないので、必要最小限の容量を持った電源ユニットの場合が多いです。パソコンの電源ユニットに表示があるので念のため確認たところ、hp pavilion slimline 400-320jpは、最大260Wでした。
 消費電力計算の計算は、ドスパラのホームページ「電源の選び方(電源電卓)」を使いました。Core i7 4790の消費電力は84Wですが選択できないので、消費電力が近いCore i9 9900KFで代用です。グラフィックボードは仮にGeforce1050 75Wを選択して、各パーツの数量を入力すると約240Wになりhp Pavilion Slimline 400-320jpの電源ユニットの最大より少ないですがギリギリといったところです。  
hp Pavilion Slimline 400-320jp 電源ユニット  消費電力計算
hp Pavilion Slimline 400-320jp電源ユニット           消費電力計算        

パソコンケース内のスペース

 hp Pavilion Slimline 400-320jpのサイドパネルを開けると、電源ユニットとCPUとの間に、グラフィックボードを差し込むPCI ExpressX16ポートがあります。写真では赤枠で囲った灰色のスロットになります。少し配線がが邪魔になるかもしれませんが、上下方向には十分スペースがあります。長いグラフィックボードだとDVDドライブに当たりそうで、前後方向のスペースが足らないのが心配されます。グラフィックボード購入前に空いているスペースの長さを計って、欲しいグラフィックボードが入るかどうか確認が必要そうです。
 
   
hp Pavilion Slimline 400-320jp内部          PCI-Expressx16      

玄人志向 GALAXY GF-GTX750Ti-LE2GHD (Geforce750Ti/ロープロファイル)

 ヤフオク!で玄人志向 GALAXY GF-GTX750Ti-LE2GHDを\5,700円(別途送料1,000円)で落札しました。Geforce1050ほどの性能はありませんが、価格も半分程度です。
玄人志向 GALAXY GF-GTX750Ti-LE2GHD落札通知   玄人志向 GALAXY GF-GTX750Ti-LE2GHD
    ヤフオク!落札通知                    CPU-Z           


 NVIDIA製GPU Geforce750Tiを搭載したカードは、何社から発売されています。玄人志向製のGF-GTX750Ti-LE2GHDはブランケットを取り換えてロープロファイル(VGAとHMDI出力)とフルプロファイル(VGAとHMDIとDVI-D出力)に切り替えられます。ヒートシンクはアルミ製で冷却用のシングルファンが付いたシンプルな構造です。消費電力は60Wなので今どきのグラフィックボードのような大きなファンは必要ないみたいです。
玄人志向 GALAXY GF-GTX750Ti-LE2GHD 玄人志向 GALAXY GF-GTX750Ti-LE2GHD
上段:フルプロファイル/下段:ロープロファイル       グラフィックボードの正面       

玄人志向 GALAXY GF-GTX750Ti-LE2GHD
NVIDIA製Geforce750Ti搭載グラフィック
外部電源不要
消費電力 60W

玄人志向 GALAXY GF-GTX750Ti-LE2GHD取り付け

PCIスロットカバーの取り外し

 背面のPCIスロットカバーを外して、グラフィックボードの端子がパソコンの外に出るようにします。PCIスロットカバーを押さえている取り付け金具のねじを外すと、PCIスロットカバーを取り外せます。
PCIスロットカバー取り外し PCIスロットカバー

玄人志向 GALAXY GF-GTX750Ti-LE2GHDの取り付け

 PCIx16スロットに玄人志向 GALAXY GF-GTX750Ti-LE2GHDを差し込みます。そのあとで、PCIスロットカバーを押さえる取り付け金具を元に戻して、取付完了です。
玄人志向 GALAXY GF-GTX750Ti-LE2GHD取り付け後

ドライバーのインストール

 今回、HDMIをモニタ1、DVI-Dをモニタ2にして2台のモニタを接続しました。パソコンを起動後、特にドライバのインストールなしでHDMI接続のモニタは正常にデスクトップが表示されました。しかし、DVI-D出力のモニタは何も表示されませんでした。そこで、NVIDIAのホームページからダウンロードしたドライバをインストールしたところ、両方のモニタともに正常にデスクトップが映し出されました。

性能確認

FINAL FANTASY 15ベンチマーク

 FINAL FANTASY 15ベンチマークで玄人志向 GALAXY GF-GTX750Ti-LE2GHDの性能を測定しました。解像度 フルHD(1920x1080)の軽量品質でスコア3158、判定は普通でした。FF15を楽しむには少し非力なが感じがします。しかし、CPU内臓GPU Intel Graphics HD4600では、動作困難だったのを思うば、かなりの性能UPです。
玄人志向 GALAXY GF-GTX750Ti-LE2GHD FF15ベンチマーク

安定性

 動画、EXCEL、インターネットブラウザなのを使ってますが、特に不具合は起こってません。FF15ベンチマークではGPU稼働率100%になりましたが最後まで正常に動いたので、心配された電源ユニットの出力不足も起きていないと思われます。

 まとめ

 玄人志向 GALAXY GF-GTX750Ti-LE2GHDは、最先端グラフィックが使われるゲームをするには能力不足でした。しかし、グラフィック性能は確実に上がりました。ブラウザーのスクロールも反応が良くなった気がするので、グラフィックボードの増設をしたほうが良かったと思いました。
 
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